MonotaRO、中間売上12%増の1335億円 田村社長「チラシの成果は出ている」

MonotaROが8月1日に発表した第2四半期(中間期)決算によると、2024年1ー6月期の単体売上高は前年同期比11.9%増の1335億3100万円だった。営業利益は同16.2%増の185億500万円。

 

大企業連携の売上高が同28.6%増の411億3100万円と大幅に伸長し、単体売上高のうち3割を占めた。

 

同日行った決算説明会で、チラシ施策の成果に関する本紙の質問に、田村社長は「チラシの成果は出ている」と強調した。

 

チラシ施策は、顧客の売上規模別に「Micro」「Small」「Mid」「Large」の4カテゴリーで異なる戦略を行っている中の一つ。特に、「Small」「Mid」においては、チラシの増刷や新たな配布を展開した。

 

田村社長によると、チラシの配布数は月100万部以上で、配布方法はそれぞれで異なるが毎月送っている顧客や、同社のサイトを訪問した際に送る顧客もあるとしている。

 

「チラシの増刷は、これまで送付できていなかった顧客に送る施策。特にミッド層には、新しくできた拠点に送ることも効果的なのではないかと検証している。チラシ施策はそれなりの投資をしていることもあり、効果は実感している」と話した。

 

また、休眠していた顧客に昨夏からチラシを配布した結果、今は配布した顧客からの購入が定着化しているという。

 

田村社長は「都度送付していると飽きてしまう可能性もある。パーソナライズしつつ、見せ方を工夫している。データサイエンティストなどと連携しており、チラシが届いた際、顧客に関心を持ってもらいたい」とも話している。

 

今期は「新販促基盤の運用開始」「購買システム上での販促キャンペーン」「拠点浸透率拡大に向けた営業活動」など、さまざま施策に取り組み、売り上げ拡大を図る。

 

配送サービス向上のための施策についても説明した。

 

これまで当日出荷の締切時間を15時としていたが、2024年7ー9月期中に、17時までに延長する。

 

締切時間の延長は、南関東地域から開始し、対象地域を順次拡大していく計画だ。