キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は8月7日、システム担当者が不在あるいは総務など他の業務と兼任しているケースが多い中小企業において、IT機器やソフトウエアの日々の運用、トラブル対応などをトータルで支援する「IT運用アウトソーシングサービス」を「まかせてIT DXシリーズ」に追加し、提供を開始した。価格は個別見積。
新サービス提供の背景
近年、中小企業においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して、生産性を向上させ競争力の強化を図り企業価値を向上させることが求められている。
DX推進のために利用するITシステムは高度化・多様化し、利活用において従業員からの問い合わせや障害への対応、設定変更やバージョンアップなど、システム担当者の担うIT運用業務は多岐にわたり、その負担は増大しているという。
労働人口が減少している日本では、中小企業の人手不足は深刻化しており、特にシステム担当者は総務など他の業務と兼務する企業も多く、専任化は困難な状況のため、システム担当者がDXの推進に専念するためにはIT運用業務の負担軽減が喫緊の課題となっている。
「IT運用アウトソーシングサービス」の概要
そのため同社では中小企業のDX実現に向けたITの計画策定から、機器の選定、導入、運用、保守、教育までを支援する、まかせてIT DXシリーズにIT運用アウトソーシングサービスを追加した。
新サービスは、企業ごとに異なるIT環境と運用業務における課題をヒアリングし、必要なサービス内容をカスタマイズして提供。
同社のカスタマーサポートセンターやエンジニアがシステム担当者に代わり、日々のITシステムの運用業務を支援することで、DXの推進に専念できるIT環境を提供する。
カスタマイズ例
カスタマイズの例としては以下となる。
障害対応・予備機運用
ITシステム(パソコン、ネットワークカメラ、ネットワークインフラ、基幹業務アプリケーション、クラウドサービスなど)ごとに異なる問い合わせ窓口をキヤノンS&Sのカスタマーサポートセンターに一元化。必要に応じてソリューションベンダーへのエスカレーションを実施することでITに関するお困りごとの早期解決を支援ITシステムの運用支援
ITシステムの安定稼働に向けた監視・点検を代行窓口業務一元化
パソコン故障時の予備機への変更や故障機の修理手配、修理完了機の再セットアップをワンストップで提供システム監視・定期点検
サーバー、パソコン、UTM、基幹業務アプリケーションなどの利活用において発生する利用者の追加・変更や運用の見直しによる設定変更などをシステム担当者に代わって実施。障害発生時にはトラブルシューティングや修理手配、復旧作業を代行予備機運用
パソコン故障時の予備機への変更や故障機の修理手配、修理完了機の再セットアップをワンストップで提供ヘルプデスク
システム担当者に代わって、従業員からの問い合わせ受付・対応運用支援
パソコンの利用者変更時などにサーバ、パソコンの設定変更を代行(例:ユーザープロファイル設定、メール設定など)対応履歴報告書作成
通報・修理の実態把握と今後の対策検討に役立つ通報履歴の報告書を指定の期間で提供定例会実施
点検結果や対応履歴の報告と対象システムの運用状況に関するヒアリングを行い、改善点を提示