ファミリーマートは8月2日、約7000店舗(2024年7月末時点)で店長業務をサポートしている人型AIアシスタント(名称:レイチェル / アキラ)について、生成AIを搭載しコミュニケーション機能をさらに向上させるとともに業務マニュアルの音声検索を可能としたことを発表した。

同社は店舗運営に必要な情報や売場作りのポイントなど、店長が必要とする情報をスピーディに提供する人型AIアシスタントを活用し、店長業務を支援している。レジ操作やストアスタッフ育成、緊急時における対応方法など、人型AIアシスタントからスピーディな対応により円滑な店舗運営を図る。

  • 人型AIアシスタント

    人型AIアシスタント

人型AIアシスタントが店長業務をサポート

ファミリーマートが2023年1月から導入を進めている人型AIアシスタントは、クーガーの自然言語技術やゲームAI技術、膨大なデータを迅速に処理する検索技術などを活用している。これにより、店舗運営に必要な情報をスピーディに提供し店長業務をサポートするとともに、スーパーバイザーによる店舗指導と合わせて店舗運営力の向上につなげている。

業務マニュアルの音声検索が可能に

店舗運営に関する業務マニュアルは、レジ操作やサービス商材の受付、ストアスタッフの育成、各機器の操作、労務管理、緊急時の対応などが整備されていた。必要に応じて店舗事務所に設置されたストアコントローラーで検索していたが、店舗責任者が不在の際には電話などで店舗責任者やスーパーバイザーへ問い合わせていた。今回、人型AIアシスタントに生成AIを搭載することにより、各業務マニュアルの音声検索が可能となり、店舗オペレーションの負担軽減が見込めるという。

また、人型AIアシスタントを通じて割引やクーポン企画など過去の類似施策ごとに販売実績を確認できるようになり、施策内容や過去の販売実績に応じた販売計画、売場づくりへの反映が可能となる。

  • 人型AIアシスタントの活用イメージ

    人型AIアシスタントの活用イメージ