ディーライズ、他社との在庫共有導入へ トライアルを開始

家電のECを展開するディーライズはこのほど、他社との在庫共有のトライアルを行っていることを明らかにした。家電ECへの新規参入企業や、新たに家電ジャンルを扱いたいEC企業を中心に、同社の在庫を共有するという。

 

現在、同社の在庫は約30億円分ある。直近5年で約3倍の在庫量になっているという。同社では3年以内に50億円を目指す考えだという。

 

「家電ECは、単価が高いこともあり参入障壁が高い。まずは当社の在庫を使って、ECを開始してもらえればと思っている。当社の倉庫から、その店舗として出荷する形だ」(貴島康博社長)と話す。現在は、2社とトライアルで実施。トライアル後は、新規の取り扱い企業を募っていくとしている。

 

「当社では1商品を数千台仕入れることも珍しくない。だからこそ、このようなサービスを提供できる」(同)と話す。

 

「商品に不具合があった際の対応、返品対応などのリスクはもちろんある。まずは多様なケースに対応できる体制を作り、新たなサービスを定着させていきたい」(同)と話している。