ラストワンマイル共同組合、越境EC物流の新サービス 保税蔵置場保管で負担軽減

ラストワンマイル共同組合は8月1日、小倉輸送と共同で、越境EC貨物対象の新サービスを開始した。輸入した貨物を小倉運送の保税蔵置場に保管。保管期間中は関税や消費税などの負担がないため、キャッシュアウトを抑えることができるという。

 

同サービスでは、釜山港から関門港にEC貨物を輸入し、北九州市に新たな設置した、小倉運送の保税蔵置場に貨物を保管する。釜山港から関門港は距離が短く、京浜港などと比べ、短いリードタイムで安価に輸入ができるという。

 

輸入通関手続きも円滑に進められ、通関手続きで長く待たされる心配もないという。首都圏などと比較し、商品保管のコストが安価な点も特徴だとしている。

 

保税蔵置場の商品は、小倉運送の手配により、北九州貨物ターミナル駅から関東まで鉄道で輸送する。トラックによる長距離輸送ではないため、2024年問題の影響も少なく、安定した商品の供給が可能になるという。

 

関東に届いた商品は、ラストワンマイル共同組合が引き取り、1都3県に向けて配送する。

 

従来のトラック輸送に比べ、短い期間で九州から関東への出荷が可能になるとしている。