Domoは米国時間の7月23日、年次分析レポート「Data Never Sleeps(DNS)」の特別版として人工知能(AI)版を発表した。このインフォグラフィックは、オンラインでの人々のやりとりによってインターネット上で毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に示しているほか、毎分生成される膨大な量のAIデータの利用状況と、AIが日常生活にもたらす影響について掘り下げているもの。

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「Data Never Sleeps:AI版」の概要

AI版では、「勢いを増す自動化の波」「AIの功罪」「AIのコスト」といった内容について説明されている。

勢いを増す自動化の波

大規模言語モデル(LLM)は、会話はもちろん、企画の設計や自動車の運転などと、活用範囲が広がっている。

言語入力から画像やイメージを作成するAIツール「DALL·E 2」は、毎分1389枚の画像を生成し、他の同様のAIツールも毎分1万9028枚の画像を生成している。さらに、毎分7431分の動画がAIで生成されており、世界では毎分35台のハンズフリー自動運転搭載の新車が販売されている。

AIの功罪

AIは多くの場面で非常に便利であるものの、使い方によっては品位を疑われることがある。従業員はChatGPTを使って毎分46万7882時間の労働時間を削減している。

その一方で、AIの文章作成機能を学業に使う者もいるため、盗用行為を検出するWebサービス「Turnitin」により、毎分52本の大学論文がAIによる盗作であると判定されている。

AIのコスト

テクノロジーにはコストがつきもの。AIには、毎分29万3000ドルが費やされている。

また、ChatGPTのスーパーコンピューターの計算能力から発生する熱を冷ますために、最大毎分185ガロンの水が使われている。