なりすまし対策が50%超に 最も厳格な「拒否」設定は19.6%【キャッシュレスセキュリティレポート<1‐3月版>】

不正検知サービスを提供し、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこと、クラウド型コールセンターシステム「BIZTEL」、セキュリティプラットフォームサービス「PCI DSS Ready Cloud」等を提供するリンクはこのほど、「キャッシュレスセキュリティレポート(2024年1-3月版)」を公開した。カード情報流出事件数・情報流出件数の推移、業種/商材別・情報流出期間別事件数・流出件数などをまとめている。

かっこは、オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」、不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」を提供している。

7月25日に、リンクと共同で、クレジットカード情報流出事件に関する統計と、ECに関する不正利用傾向に関する四半期レポート「キャッシュレスセキュリティレポート(2024年1-3月版)」の最新版を公開した。

レポートは、2023年よりかっことfjコンサルティングが四半期ごとにとりまとめてきた「キャッシュレスセキュリティレポート(四半期版)」を継続した内容となる。

今回のレポートでは、カード会社におけるメールなりすまし対策DMARCの設定率が初めて50%を超えた一方で、最も厳しい「reject(拒否)」設定は19.6%にとどまっている現状について解説する。

カード情報流出や不正利用の概況、サイトリニューアルにより閉鎖した旧サイトからの情報流出事案の詳細、生成AIを活用した不正手口の巧妙化、警察庁とEC事業者の連携による不正対策についても紹介しており、ECにおけるカード情報の漏洩や不正利用の実態を知りたい、自社の不正被害が他社と比較して多いのかを知りたい、最新の不正手口を知りたいといった人におすすめの内容となっている。

かっこは今後も、多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献していく考えを示した。