アップサイクルブランド「SUN TREATS」始動 食べられるのに捨てられてしまう食材を有効利用

eminessは7月24日、食べられるのに捨てられてしまう食材に光を当てるブランド「SUN TREATS」をローンチした。魅力的な商品にアップサイクルして提供するとし、第1弾として宮崎の「摘果マンゴー」を使用した「とろけるマンゴープリン」の販売を開始した。

eminessがスタートしたブランド「SUN TREATS」は、生産の過程で発生する廃棄食材や、味に違いはないものの見た目が悪いがゆえに行き場を失った食材を魅力的な商品にアップサイクルして提供する。

スプーンにもなる虫眼鏡を手にしたキャラクター「SUN」をブランドの主人公とし、食べられるのに捨てられてしまう食材や、さまざまな理由で行き場を失った食材を探し出して光を当てるため日本中を旅し、スプーン虫眼鏡を使って埋もれている魅力的な食材を見つけ出すというストーリーを掲げる。

第1弾商品として、宮崎の摘果マンゴーを使用した「とろけるマンゴープリン」を開発。ライチをメインに、ルビーグレープフルーツや桃など、夏が旬のフルーツをふんだんに使用した「ライチゼリー」とのセット商品として、ECサイト「MOON TREATS」にて、7月24日~8月2日の期間限定で販売する。

▲「とろけるマンゴープリン」と「ライチゼリー」をセットで販売

「摘果マンゴー」とは、枝になるマンゴー数を制限し、甘くて大きな完熟マンゴーを作るため、早めに切り取られるマンゴーを指す。完熟する前の段階で収穫されるため、果肉が固めで甘さは控えめだが、豊かな香りや独特の風味があり、アレンジ次第で楽しむことができる。

「SUN TREATS」では、「摘果マンゴー」と、表面に傷がついたことで「B級」とされた「傷付きマンゴー」を贅沢に使用し、パティシエがマンゴープリンにアップサイクルした。

商品は冷凍便での配送となり、暑い夏でも商品が傷んだり、すぐに賞味期限が切れて廃棄されたりする心配がない。

商品の販売にあたり、マンゴーの農家は、「宮崎県で有名な和食店や蕎麦屋よりご提供いただいた、鰹節や昆布の出汁柄を肥料に使用しております。大きさや形にばらつきがありますが糖度はブランド物に負けません。甘さの中に広がるうま味を感じていただけると嬉しいです」とコメントした。