【おっさんが社内の困りごとを解決?!】ラクーンHDが運用するAIアシスタント「おっさんずナビ」とは?

ラクーンホールディングスは7月24日、社員のさまざまな質問・相談・依頼に答える社内用AIアシスタント「おっさんずナビ」の運用を開始した。業務に関する疑問から、おすすめランチまで、社内の困りごと解決を支援する。

ラクーンホールディングスは、「企業活動を効率化し便利にする」を経営理念に、グループ全体で企業間取引に特化した事業を展開している。

このほど、ChatGPTなどの大規模言語モデルと、「RAG(Retrieval-Augmented Generation)」を利用したSlackボット「おっさんずナビ」の運用を開始した。Slackワークスペースでアプリを起動するだけで使うことができ、社内で生まれるちょっとした疑問解決やアイデアの壁打ちなど、さまざまな要望に柔軟に対応する。

▲現場のこんな課題を解決するために誕生

ラクーングループでは、前年より「業務に関する生成系AIの活用アイデア」をテーマに、生成系AI勉強会(旧:ChatGPT勉強会)を社内で開催。基礎知識の説明、アイデア出しのワークショップのほか、事業部とエンジニアがチームを組んで、生成系AIを実務でどう活用できるか検討して発表する「LT大会」を実施してしている。

▲回答のイメージ

「おっさんずナビ」は、第3回目の生成系AI勉強会内の「LT大会」にて、事業部とエンジニア(自称おっさんずの社員2名)がペアを組み、「入社したばかりで、話の過去の経緯などが分からない」「誰かに聞くほどではない小さな疑問」「プライベートなことで、ちょっと聞きづらい質問」「Slackの検索機能をうまく活用できていない」などの現場の課題をどう解決できるか、アイデアを出し合って発案されたものとなる。

▲「社内コミュニケーション活性化のためにこれまで実施された施策を教えてください」の回答例

質問に対して社内事情を踏まえた回答をするほか、社内の固有の知識・情報をもとに過去の事例を踏まえた社内施策などの壁打ちがSlack上で簡単にできる、質問者と詳しい人を結びつけるといった特徴を備え、社内の困りごとを解決する。

▲質問者が誰に聞けばいいか分からない時、おっさんずナビが自動的に適切な人を見つけてメンション