Appleは7月24日(現地時間)、「Apple Maps on the web launches in beta」において、地図ナビゲーションサービス「Appleマップ」のWeb版をベータ版として提供開始したと発表した。Appleマップは2012年に公開されて以来、iOSおよびmacOSのアプリでのみ利用可能だった。初期リリースからおよそ12年経って登場したWeb版Appleマップは検索やルート案内に加えて、観光地等のガイド機能が備わっており、今後も様々な機能が追加されていく予定だという。

ガイド機能やルート案内も搭載

Web版Appleマップのベータ版へは次のURLでアクセスできる。

左のメニューには「Search」、「Guide」、「Directions」の3つのメニューが並んでいる。Searchでは地名や施設名などで検索できるほか、Find Nearbyで付近の店や公園などを簡単に検索できる。

  • Web版のAppleマップ

    Web版のAppleマップ

「Guide」はユーザーの現在地や指定した場所に基づいたおすすめスポットを教えてくれるもの。現在は北米、ヨーロッパ、オーストラリアのみがサポートされており、日本の情報ない。また、北米は米国の主要都市とカナダのトロントのみ、ヨーロッパはロンドンとパリのみ、オーストラリアはメルボルンとシドニーのみというように、地域にかなりの偏りがある。

  • おすすめスポットを教えてくれるガイド機能

    おすすめスポットを教えてくれるガイド機能

「Directions」はルート案内だが、現時点では徒歩と車の案内のみが提供されており、公共交通機関を使ったルート案内はサポートされていない。

  • ルート案内は徒歩と車のみサポート

    ルート案内は徒歩と車のみサポート

また全体的に英語のみがサポートされており、日本語での表示や検索はできない。上記に加えて、Googleマップのストリートビューに相当する「Look Around」機能など、今後数カ月以内に機能追加が行われる見込みだという。

Web版のAppleマップは現在、macOSおよびiPadのSafariとChrome、WindowsのChromeとEdgeで動作する。残念ながらiPhoneおよびAndroidでは動作しない。使用できる言語やサポートされるブラウザーおよびプラットフォームは、今後拡張される予定とのこと。

Web上での地図検索はすでにGoogleマップが主流となっている。Appleがどのような新機能や戦略を持ってその牙城を崩しにかかるのか、注目したい。