企業や自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートしているティファナ・ドットコムは7月25日、南紀白浜エアポート および南紀白浜観光協会と協力し、「AIさくらさん」と生成AIを活用した画期的なDXの実証実験を開始した。

今回の取り組みは、空港における顧客サービスの革新と、地域経済の活性化を同時に実現する新しいアプローチとなっている。

AIさくらさんは、登録・チューニング作業をユーザー側ですることなく利用できる対話型AI。「あなたの隣にAIさくらさん。仕事も幸せも、一緒に。」をコンセプトに、AIさくらさんとの対話を通して企業や自治体のDX推進をサポートしている。

実証実験の概要

今回の実証実験は、南紀白浜空港(熊野白浜リゾート空港)で行われ、主な提供サービスとしては「多言語での観光案内や接客」「交通情報の案内や受付」「宿泊施設の案内」「パーソナライズされた周遊プランの作成」「生成AIによる最新観光情報の案内」が展開される。

また、今回の実証実験の特徴として地域の観光協会などが保有する公式情報を基にした、生成AIによる最新観光コンテンツの提供があるという。

  • 南紀白浜空港のAIさくらさんイメージ

    南紀白浜空港のAIさくらさんイメージ

期待される効果

期待される効果としては「インバウンド需要の喚起」「地域経済の活性化」「人手不足問題の解消」「オーバーツーリズムの緩和」「持続可能な地域発展の実現」の5点が挙げられている。

同社は、今回の実証実験の結果を踏まえ、2025年までに全国の主要空港への展開を目指す方針。さらに、鉄道駅や観光地など、多様な場所でのAIさくらさんと生成AI活用も視野に入れ、日本全体の観光DXを推進するほか、地域の観光協会や自治体との連携を強化し、正確な情報基盤の構築に取り組みたい考え。