AIベンチャーのCohereが新たに約5億ドルの資金調達を行なった。評価額は55億ドルだという。

1年で評価額が2倍に

最新の投資ラウンドに参加したのは、Cisco(シスコ)、AMD、富士通などのテック企業、Cohereが本社を置くカナダの輸出開発公社であるExport Development Canada(EDC)など。評価額は55億ドルだという。

今回の調達額5億ドルは、2023年6月の調達額の2倍以上となる。これでCohereの累計の調達額は9億7000万ドルになる。当時の評価額は22億ドルだったことから、1年で約2倍以上に増加させた計算だ。

Reutersは3月、Cohereが50億ドルの評価で5億ドルの調達を試みていることを報じていた。当時の報道によると、2023年12月に1300万ドルだったARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)が、3月に2200万ドルに増加したという。

Cohereは企業に特化したLLM(大規模自然言語モデル)サービスなどを提供し、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracleなどと提携している。一連の報道は7月22日付のBloombergが報じている。