ボーデン、 2024年に自社ECサイトを刷新 SNS起点に個人消費者へ訴求

自然原料を使用した掃除用品の開発販売を行うボーデンは6月、自社ECサイトをリニューアルした。ブランドリニューアルの一環で、従来のBtoBから個人消費者向けに商品を訴求するのが狙いだ。

天然素材の塗料やワックスを展開するドイツ・アウロ社の原料を活用して、ボーデンが日本市場向けにワックスシートなどの商品を開発している。

「サステナブルの文脈はもちろん、製品の機能性でも評価をもらっている。安心感と性能に共感した20年来のファンも多い」(三木彩社長)と言う。

こうした商材を武器に、主力の卸販売から個人消費者に向けた訴求を強化するためECサイトを刷新した。

 

ブランドのリニューアルに際し、サイト名に「by Boden」を付けた。アウロ社の原料を使って開発した商品であることを分かりやすくした。

▲リニューアルした「AURO by Boden」

SNSの中でもこだわって取り組んでいるのが、モニターインタビューの配信。

「同じような生活スタイルのユーザーをコアターゲットに据えている。自分事として捉えやすい仕組みを作った」(同)と言う。

季節も絡めた情報を発信しており、「梅雨の時期には、反響があった」(同)としている。

 

また、タレントの西内ひろをアンバサダーにして、より幅広い層のユーザーへ商品の特徴を伝えている。

 

こうした施策が奏功して、徐々にユーザーからの反響が出てきているようだ。

「ゼロから1の段階だが、出足がついてきている。今後に向けた示唆も得られており、手ごたえは感じている」(同)。

 

今後も、ブランドメッセージの根幹である「サステナブル」を中心にEC展開していく。

「数十年の中で、自然やサステナブルという考えに対するモメンタム(気運)は高まっている」(同)としている。