「AWAN DOG FOOD」、60~70種類のペット用おやつをネット販売 工場移転で生産能力3倍増を検討

福岡を中心に九州で測量事業を行うエイワンは2017年にペット事業部を設立した。現在、同社でペット事業を担当する吉武竜司氏が、「犬に関わる仕事がしたい」と起業を考えたことが、事業を始めるきっかけになったのだという。

吉武竜司氏は、ペットの専門学校を卒業後もペットに関わりのない、システム系の会社に勤めていたという。「犬が大好きで、趣味でフリスビードッグをやっていた。いつかはペットに関わる仕事をしてみたいと思い、起業を考えていた」と言う。「当社の代表を務める父に相談したところ、『すぐに起業では分からないことも多いだろうから、うちの会社でまずは事業部を立ち上げてみるのはどうか』と言われた」(吉武竜司氏)と話す。

そのことがきっかけとなり、同社は2017年、ペット事業を開始した。「最初は、ペットフードやおやつなどを仕入れてECで販売していた。5年前に小規模ながら自社工場を作り、自社製造のおやつの販売も開始した」(同)と言う。

▲自社製造のペット用おやつを展開

現在、ECサイト「AWAN DOG FOOD」では、鶏肉や馬肉、鹿肉、魚など、60~70種類のペット用おやつを販売しているという。「馬肉は、熊本から、人用のものを仕入れ、加工している。ペット用おやつのOEM供給も行っており、最近は依頼が増えてきている」(同)と話す。

生産量が増えてきていることもあり、工場の移転を検討中だという。移転後は生産能力を現在の約3倍の規模にまで高めたいという。

「現在はおやつが中心だが、やはりドッグフードの市場には参入したいと考えている。まずは生産規模を拡大させ、新たな商品にもチャレンジしていきたい」(同)と話している。