クラシコム傘下のファッションD2C「foufou」、ECサイトを刷新 世界観の構築とユーザビリティー向上

クラシコム子会社のfoufou(フーフー)は7月16日、公式ECサイト「foufou オンラインストア」をリニューアルした。世界観の構築とユーザビリティー向上を目指す。

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムのグループ企業である「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムのグループ企業であるfoufouが運営する「foufou」は、デザイナーであり代表のマール・コウサカ氏が、文化服装学院在学中にハンドメイドで制作した服をEC販売することから始まったファッションブランド。

「健康的な消費のために」をコンセプトに、効率的なマーチャンダイジングを実現しながら、一つ一つのプロダクトに世界観をまとわせ、独自のコンテンツやSNS発信でカルチャーを醸成してきた。

中でも2019年から販売している赤いワンピースシリーズ「summer one piece」は、「夏をドラマチックに纏う方法」をコンセプトにこれまで3組のアーティストとオリジナル曲を制作。それらのアーティストを集めて音楽ライブを開催するなど、独自のプロモーションを展開してきた。

さらに2024年は、初の書道アーティストとのコラボレーションとして、ドローンを用いたパフォーマンス動画を公開している。スタッフの着用写真も人気を集めており、2024年5月に投稿した「【THE DRESS #22】bicolor one piece(バイカラーワンピース)」を着用して街中で撮影したコンテンツが「X」で127.5万ビューを獲得するなど、SNSの発信を通して潜在顧客の創出と認知を広げている。

そのクラシカルな世界観を活かし、2023年9月には北欧の老舗ブランド「アルネヤコブセン」とのコラボレーションウォッチ、2024年4月にはオリジナルジャカードのファブリック販売をするなど、洋服に留まらない商品展開を進めている。

2023年8月に「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムにグループジョイン後は、内部オペレーションの整備や基幹システム構築で基盤を強めており、このほど、ユーザーがより「foufou」の世界観により浸ることができる環境構築を目指し、オンラインストアのリニューアルを実施した。

▲オンラインストアリニューアルの標語

本リニューアルでは、デザインファームnon-standard world社とチームを組み、目指すオンラインストアの共通認識を固めるために、クラシカルでタイムレスな「foufou」の世界観を表現するとともに、数年をかけてブランドの規模が成長することも見越したリニューアルを目指すという意味を込めた標語「しっとりとそこに在り続けるタイムレスな場所としての広がりを持ったオンラインサイトを作る」を掲げ、デザインスプリントを重ねて理想の形を検討した。

新デザインでは、顧客が世界観に没頭できるデザインを重視し、「foufou」の個性的な商品画像を次々とスクロールできる画像配置や、ランダムでおすすめが表示されるなど、商品との出会いが素敵なハプニングになるような仕かけを盛り込んだ。トップページに見える文字の配置や大きさは画像に干渉しないよう調整しており、「foufou」の世界観をじんわりと伝えるこだわりが詰まっている。

▲PCビュー

商品ページで表示される商品画像を調整、今まではスクロールをしなければわからなかった画像を一覧化し、ユーザビリティの向上も図った。

今回のリニューアルにあたり、foufou 代表/デザイナー マール・コウサカ氏は、「EC販売がメインの私たちにとって『オンラインストア』は『実店舗』」と同じように、お客様が快適に買い物できることはもちろんですが、『foufou』というブランドの考え方や姿勢を感じ取っていただける場所にしていきたいと考えております。今回、non-standard worldさんという僕たちの価値観と共感する部分を持つ方々と一緒に、余すことなく『foufou』の世界を体験できるオンラインストアを作りました。『foufou』は私が自分で作った一着のハンドメイドを無料で使えるオンラインストアで販売したことから始まりましたが、今では年間で何千着ものお洋服を販売させていただけるようになりました。このリニューアルを期に、これからも僕たちのブランドの変化に合わせてより快適でより美しいものを目指していきます」とコメントした。

▲foufou 代表/デザイナー マール・コウサカ氏