電通は7月10日、生活者のエコアクションの活動実績をNFT(非代替性トークン)を用いて記録し、記録に応じて生活者へのインセンティブを提供することで、生活者と企業・自治体がエコアクションを通してつながり合えるサービス「つながLOOOP」の提供を8月から開始することを発表した。

つながLOOOPは、生活者とさまざまな企業・自治体をつなぐデジタルプラットフォームとして、環境に良い活動を無理なく、楽しく継続できるように支援していく構え。

つながLOOPの概要

2030年のSDGs達成に向けて、生活者のアクションを記録・可視化し、社会貢献活動の持続可能性を高めていくことがますます重要になってきており、それを実現する技術として、ブロックチェーン・NFTなどが注目されている。

つながLOOOPは、生活者が行ったエコアクションの活動実績証明としてNFTを発行し、活動実績のある生活者に対して、インセンティブを還元していくデジタルプラットフォーム。 例えば、古着のリサイクル、ゴミ拾い、家庭での再生エネルギーの導入などを促進したい企業・自治体・各種団体が、このプラットフォームに参画することで、エコアクションに参加した生活者に参加証明を付与し、SDGsプロダクトの先行販売権や、就職に生かせる資格など、有形・無形のさまざまな特典を還元することができる。

  • つながLOOOPの仕組み

    つながLOOOPの仕組み

サービス第1弾の概要

つながLOOOPのサービス提供第1弾では、トヨタ自動車が2012年から協賛してきた地域貢献の取り組みである「TOYOTA SOCIAL FES!!」の一部地域において、参加者に良いことが還元されるという、つながLOOOPの仕組みを付加することによって、Z世代など若年層のさらなる参加を促進していきたい構え。

対象エリアの参加者は、つながLOOOPのLINE上でNFTを取得し活動記録を蓄積できるほか、「サークルアップ(ポイントをサークルの活動資金として利用できる大学生向けアプリ)」と連携することで、活動実績に応じたサークルアップポイントを獲得することができるようになる。

同社は今後も、これまで培ってきたクリエイティビティや新しい技術の活用を通して、複数の企業・団体と生活者をつなぐことで、社会貢献活動を推進していきたい考え。