オンワードHD、第1四半期のEC売上5.2%増 季節新商品やOMO施策が奏功

オンワードホールディングス(HD)の2025年3ー5月期(第1四半期)における国内EC売上高は、前年同期比5.2%増の123億3000万円だった。EC化率は同0.3ポイント増の28.0%、自社EC比率は同0.9ポイント減の85.3%だった。気候変動に対応した新規企画商品の販売が好調だったことや、OMOサービスの利用拡大が奏功した。

 

ECサイトの在庫を実店舗に取り寄せて試着・購入できるOMOサービス「クリック&トライ」は、404店舗が導入し、導入率は同9ポイント増の60%となった。同サービス導入店舗における売上高は、未導入店舗と比較して同17%増と効果が出ている。今後も導入店舗を拡大する方針だ。

 

オンワード樫山のEC売上高は、同1.1%増の82億1500万円だった。国内対象事業会社7社(アイランド、ティアクラッセなど)のEC売上高は、同1.5%減の41億1500万円となった。

 

EC化率や自社EC比率はほぼ横ばいで、「これからもオンライン、オフラインの構成比を維持し、バランス良く売り上げる」(取締役 財務・経理・IR担当 吉田昌平氏)という方針を示した。