アインHD、Francfrancを買収 商品の相互販売を強化

ドラッグストアなどを展開するアインホールディングス(HD)は7月3日、インテリアや雑貨を店舗・ECで販売するFrancfranc(フランフラン)を子会社化すると発表した。両社の強みを生かし、クロスマーチャンダイジング(商品の相互販売)を強化する。Francfranの取得金額はアドバイザリー費用などを除き499億7600万円。

 

アインHDはファーマシー事業とリテール事業を展開している。ファーマシー事業では、全国に調剤薬局チェーンを展開しており、積極的な新規出店のほか、M&Aを活用して事業拡大を図っている。

 

リテール事業では、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開している。コスメを中心とした独自性のある商品を用意し、他社と差別化を図っている。

 

「アインズ&トルぺ」と「Francfranc」は、出店エリアや主要な顧客層に類似性があるという。だが一方で、販売商品のカテゴリーは異なる部門を得意とする補完関係にあることから、子会社化することで、両社の強みを生かした店舗展開を実現できると考えた。

 

両社で主に(1)クロスマーチャンダイジング(2)戦略的な店舗開発(3)過去の知見や経験を共有し魅力的な商品を開発する─ことなどを実行していく。

異なる商品カテゴリーを強みとする両社の店舗が、双方のプライベート商品を陳列することで、顧客に対して幅広い商品の選択肢を提示できる。顧客満足度と購入単価の向上につながる見通しだという。