佐川急便、幅広い荷物で「置き配」選択可能に スマートクラブ会員やLINE公式アカウントが対象

SGホールディングスグループの佐川急便は7月10日、顧客の荷物の受け取り方法として「置き配」を選択できるサービスを9月2日から開始する予定だと発表した。Webサービスのスマートクラブ会員やLINE公式アカウンを通じて、より多くの荷物で「置き配」が選択できるようにする。多様な受け取り方法の選択肢を増やし、顧客の利便性向上と物流の効率化を図る。

「置き配」の対象商品は、飛脚宅配便、飛脚ラージサイズ宅配便、飛脚航空便。指定可能な受け取り場所は、宅配ボックス、玄関前、ガスメーターボックス、車庫、自転車のかご、物置など。

「置き配」を選択するためには、スマホやパソコンから、会員向けWebサービスのスマートクラブにログイン、またはアクセスした後、荷物の受け取り方法で「置き配」を選択、「指定可能な受け取り場所」から希望の受け取り場所を指定する。LINE公式アカウントから受取人のスマホに届く、お届け予定通知からも「置き配」の選択が可能だ。

佐川急便では現在、個別契約を結んでいた荷送人から出荷される荷物を対象に、荷受人が指定する玄関先や車庫内などの場所に「置き配」が選択できる「指定場所配送サービス」を提供している。ただ、その対応は一部の限られた荷物だった。

今回、スマートクラブの会員であればスマホやパソコンを使って従来の配達日時の指定や変更に加え、新たに荷物の受け取り方法で「置き配」が選択できる機能の追加を予定している。LINE公式アカウントを介しての「置き配」の選択も可能になる。

これにより、受け取り方法の多様化による利便性の向上が見込め、再配達削減によるトラック輸送時のCO₂排出量削減やドライバー業務の効率化が期待できる。