三菱UFJ信託銀行は7月8日、昨今のデジタル化加速など金融機関を取り巻く環境の急速な変化に対応できる柔軟性を備えたシステムを実現するため、勘定系システムのモダナイゼーションに向けた取り組みを開始したと発表した。

モダナイゼーションの概要

モダナイゼーションにおいては、「疎結合化」「機能のスリム化」「基盤のオープン化に取り組む。

疎結合化

疎結合化では、システム内で密接に関わっていた各業務機能を業務領域ごとに分割し、システムの構成要素間の依存関係を削減する。

機能のスリム化

機能のスリム化では、長年にわたって改修を繰り返し肥大化・複雑化した機能の整理によるシステムサイズの適正化を図る

基盤のオープン化

適材適所でメインフレームとオープン系基盤を選択し、従来の信頼性を確保しつつ、迅速性・柔軟性の高いハイブリッド基盤へ移行する。メインフレーム特有言語の汎用言語への変換を実施する。

アクセンチュアと長期パートナー契約締結

モダナイゼーションは、機能ごとの段階的な分割移行により、今後長期間に及ぶ活動となる。

そのため、同行は長期間にわたり安定的な対応リソースの確保を行うため、アクセンチュアと長期パートナー契約を締結したという。アクセンチュアは移行計画の策定から実行における支援、および人財育成支援などを担う。