【東京・東麻布に本社を移転】食文化、 最新の「食」体験できる『生涯現役の館』を建設

生鮮食品や青果などの高級食材のECを展開する食文化は現在、東京・東麻布に、最新の”食”に関する体験ができる「生涯現役の館」を建設している。現在、豊洲にある本社を同施設内に移転させる。一流の生産者や財界人が交流できるスペースとしても活用する計画だ。

「生涯現役の館」は、東京タワーに近い、東麻布の一角に位置している。5階建てのビルだ。ビルの内部には、水素燃料で調理するグリルや、薪を使う本格的なグリルなども設置する予定だという。

屋上には、川魚を放流する池や、釣り堀のスペースなども設置する考えだという。

萩原章史社長によると、日本は今後、気候変動などによって農業や水産業などの一次産業が衰退・減少していくことが考えられるという。そんな中、「生涯現役の館」は、優れたノウハウやスキルを持った生産者と、会社経営者、政治家、医者、行政担当者などが交流する場として活用していきたいという。新しいビジネスが生まれることを期待しているそうだ。

食文化が運営する「うまいもんドットコム」「グルメ通販 豊洲市場どっとこむ」などのECサイトは、富裕層を中心としたアクティブな顧客30万人が利用しているという。

本社である「生涯現役の館」を、食文化の顧客のおもてなし空間としても活用。全国の生産者にビジネスの機会を提供することも狙いだとしている。

「水素グリルは酸素を吸着するので、酸化させずにふっくら調理できる。こうした最新の調理設備を、富裕層や一流の農家に体験してもらいたい。AIが主流の時代だが、リアルの精度を高める場として活用してもらいたい」(萩原社長)と話している。

本社機能としては7月中に移転する予定だ。年内にも本格オープンする予定だとしている。