Linux Foundationは現地時間6月25日、最新のブロックチェーンやデジタルID技術をベースに進む分散型テクノロジー環境をサポートする組織「Linux Foundation Decentralized Trust(LF Decentralized Trust)」の設立計画を発表した。
Linux Foundationが計画する分散型システムとテクノロジー開発の拠点となる新しい旗艦組織
「LF Decentralized Trust」は、現在急激に成長しつつある分散型テクノロジー技術をオープンに開発するための中立的拠点として、Linux Foundationが設立する新組織。ブロックチェーンにおける記録管理システムである台帳(ledger)、分散型のID管理システム、セキュリティ、相互運用性、他、現在推進されている「Hyperledger Foundation」のプロジェクト、ラボ、SIG、コミュニティの開発なども新組織へ移行し、新たな旗艦組織にして影響力を拡大させる意向。
ブロックチェーンプラットフォーム「Hyperledger Foundation」プロジェクトを2015年より推進し、エンタープライズ向けプラットフォーム「Hyperledger Fabric」やモバイル向け「Hyperledger Iroha」や分散型ID用フレームワーク&ライブラリ「Hyperledger Indy」、コンセンサスアルゴリズムを動的に変更するブロックチェーンフレームワーク「Hyperledger Sawtooth」など多様な技術開発を行っているが、これらのプロジェクトも「LF Decentralized Trust」へ移行する見通しだ。
2024年9月スタートを目指し、Webサイトで会員の募集及び、情報の発信を行っており、「Hyperledger Foundation」のメンバーは、そのまま創立メンバーとして扱われる他、法務的にも新組織のメンバーシップとして有効となる。その他詳細はWebサイトで確認できる。