メシウスは、.NET対応のデスクトップ、Web、モバイルアプリケーション開発用コンポーネントセット「ComponentOne(コンポーネントワン)」の最新バージョン「2024J v1」を2024年7月10日にリリースする。

データグリッドコントロール「FlexGrid」中心に機能を強化

ComponentOne(公式Webサイト)

ComponentOne(公式Webサイト)

「ComponentOne」は、.NETプラットフォーム対応の300種類以上の開発用コントロールセットにより、効率的に.NETアプリケーション開発をサポートするコンポーネントパッケージ。「Windows Forms」「WPF」「ASP.NET」「ASP.NET Core」「Blazor」「WinUI」の6つの.NETプラットフォームに対応し、Visual Studioのツールボックスから利用できる。

「2024J v1」では、データグリッドコントロール「FlexGrid」の機能を中心に強化されている。「WPF」「Blazor」「WinUI」では、親子関係にあるデータを「>」を使って階層化して表示する「ツリーグリッド」に対応。同機能を活用することでデータの関係性が一目でわかるようになり、インデントの深さなどのカスタマイズもできる。「Blazor」では、独自のカスタムフィルターの表示や時刻列のフィルタリング時に時刻選択用の時刻ピッカーの設置などフィルタリング機能を強化している。また、Blazor ServerアプリケーションでFlexReport、SSRS(SQL Server Reporting Services)レポートやPDFドキュメントを表示する「FlexViewer」をベータ版の新コントロールとして追加している。

  • 「FlexGrid」の「ツリーグリッド」(同社資料より)

    「FlexGrid」の「ツリーグリッド」(同社資料より)

  • 「FlexGrid」の時刻によるフィルタリング(同社資料より)

    「FlexGrid」の時刻によるフィルタリング(同社資料より)

「Windows Forms」では、「FlexGrid」「FlexChart」「Ribbon」「Accordion」「Input」の外観にMicrosoft 365のテーマが設定可能になったほか、表の列と行の位置を反転表示させる「転置グリッド」機能をベータ版実装。データを時系列ごとに並べて表示したい場合やカード型データ表示などの各項目データを見やすく表示したい場合などに利用できる。

  • IDを横軸に表示し、データ内容を閲覧しやすくする「転置グリッド」機能(同社資料より)

    IDを横軸に表示し、データ内容を閲覧しやすくする「転置グリッド」機能(同社資料より)

上記以外にもいくつかの機能改善と強化が行われており詳細はWebサイトで確認できる。「ComponentOne」は、1年定額制のサブスクリプション方式で提供し、最上位エディション「ComponentOne Enterprise」で1ユーザーの開発ライセンスで220,000円、更新が110,000円となる。