ANA X、中長期戦略で「ANA Mall」拡大へ 施策・商品・販売手法の3本柱

ECモール「ANA Mall」を運営するANA Xは、モール運営の中長期戦略に「施策」「商品」「販売手法」の3本柱を挙げて事業拡大を図る。

 

モールは2023年1月31日に開設した。初年度の成果を踏まえつつ、独自性を打ち出しながら課題も改善していく。

 

施策面として、会員4200万人の「ANAマイレージクラブ(AMC)」の顧客属性を踏まえて、ターゲットを明確にする。「ニーズを察知して設計していく。2、3回目のリピーター育成をしていきたい」(EC事業推進部セールスマネジメントチームリーダー・外村秀人氏)と言う。

 

商品では、航空系ECの独自性を生かした差別化戦略と、日用品も購入できる一般化の両面を強化する。「ユーザーにとって意味のある買い物と、必要な買い物という両軸で商品をそろえていくことが重要だ」(同)とした。

 

販売手法では「ECサイトの検索性の改善を追求し、分かりやすくしたい。現在は課題の洗い出しまでできている段階」(同)と話す。

 

さらに、航空系ECというアセットを生かして、ユーザーとのタッチポイントも増やし、「空港や機内CM、機内誌など空でタッチポイント作って、モールへの集客につなげていきたい」(同)。

 

出店ショップの拡充も進め、幅広いジャンルのショップの出店で商品バラエティをより豊かにしていく考えだ。