Universal Music Group(UMG)などの大手音楽レーベルが音楽生成AIを提供するSunoやUdioを相手取った訴訟をそれぞれ開始した。これらサービスが、著作権で保護されている作品を許可なく使っていると主張している。業界団体のRIAAが6月24日に発表した。
損害賠償金を求めて提訴
SunoとUdioは生成AIを使って音楽を生成するサービス。自分が作りたい音楽をテキストで入力すると自動で音楽が生成される。Sunoは2023年12月にMicrosoftと提携、MicrosoftのCopilotでも使用できる。
Sunoへの訴状はマサチューセッツ州連邦地方裁判所、Udioに対する訴状はニューヨーク州南部連邦地方裁判所で提出された。
原告はUMGのほか、Sony Music Entertainment、Warner Recordsなど。自分たちのレーベルに所属するアーティストの作品が無断で使用されたと主張しており、使用をやめること、損害賠償金として1作品あたり最高15万ドルなどを求めている。
同社は、ユーザーが特定のアーティストを指定するようなプロンプトを入力することを許可していないという。