NTTドコモとメディカルシステムネットワーク(以下、メディシス)は6月21日、薬剤師がICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用しながら患者の情報を一元的かつ継続的に把握し服薬の管理と指導を実施する「かかりつけ薬局」の推進を目的に、メディシスが運営する「なの花薬局」においてNTTドコモのヘルスケア推定 AIを活用した服薬フォローアップの実証事業を開始することを発表した。実証期間は6月21日から10月31日まで。
NTTドコモのヘルスケア推定AIとは、スマートフォンから取得した生活情報をユーザーの同意に基づいて活用することで、さまざまな健康リスクを推定し予測する機能を持つ。
今回の実証では、患者の睡眠時間や外出状況などの生活情報を定期的に収集し、ヘルスケア推定AIを活用して不眠など健康に関わるリスクを把握することで、生活習慣や日常生活の変化に即した服薬フォローアップを実施する。
従来は処方情報や来局時の様子に基づいて実施していた服薬フォローアップを、患者一人一人の日常生活に寄り添って実施できるようになるため、投薬後の症状の変化や薬の副作用の兆候、新たな疾患の早期発見につながると期待できる。