AI英会話アプリ「スピーク」を提供する米Speakeasy Labs(Speakeasy)は6月20日(現地時間)、米OpenAIが運営する投資ファンド「OpenAI Startup Fund」などから、シリーズB-3ラウンドとして2000万ドル(約31億円)を調達したことを発表した。これにより、これまでの出資総額は8400万ドル(約132億円)に達し、評価額が1年足らずで2倍の5億ドル(約790億円)となった。

  • AI英会話アプリ「スピーク」を提供する米Speakeasy LabshはシリーズB-3ラウンドとして2000万ドル(約31億円)を調達した

    AI英会話アプリ「スピーク」を提供する米Speakeasy LabshはシリーズB-3ラウンドとして2000万ドル(約31億円)を調達した

出資企業は、OpenAI Startup Fundのほか、バックリー・ベンチャーズ、コースラ・ベンチャーズ、米Y Combinator共同創業者のポール・グレアム氏、米LinkedIn 取締役会長のジェフ・ワイナー氏の5者。Speakeasy Labsは、今回の資金調達によって、対話型AIの研究開発を推進し、さらにリアルな英会話体験の実現を目指す。

スピークは、対人型英会話同様のスピーキング学習をAIを相手に行えることを可能にした英語スピーキング特化型学習アプリ。独自に開発した自動音声認識技術とOpenAIのAI技術を組み合わせることで実現している。ユーザーは語彙や文法を丸暗記するのではなく、話し方のパターンを学ぶことができるという。

2019年に韓国でサービスを開始して以来、過去5年間で利用者は毎年2倍以上に増加し続け、現在は40カ国以上で約1000万人のユーザーを抱えている。

  • AI英会話アプリ「スピーク」利用イメージ

    AI英会話アプリ「スピーク」利用イメージ

Speakeasy CEO(最高経営責任者)のコナー・ツヴィック氏は「今回の資金調達により今まで以上の速さで最先端の対話型AIモデルの開発を促進する。新しいモデルの活用により、ユーザーは人間との会話のようなスピード、手軽さ、自然なやりとりを体験することができるようになる」とコメントしている。