キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は6月20日、幼稚園・保育園事業者のIT活用をトータルで支援を行う「幼稚園・保育園ソリューション」を、中小企業のITを支援する「まかせてIT DXシリーズ」に追加し、提供を開始した。価格はオープン。
新ソリューション提供の背景
昨今、政府はこども未来戦略方針にて「職員配置基準」の見直しや「こども誰でも通園制度」を示し、子どもたちの安心・安全な保育環境の実現と、適切な教育と保育の提供に向けた取り組みを進めている。
しかし、近年は通園バスの置き去り事故や不適切な保育など重大な事案も発生し、保護者の園に対する不安も増していることから、安心して子どもを預けられる保育環境の整備が求められている。
このような背景の中、先生は日々の指導計画や保育要録の作成、午睡や検温の記録、子どもの様子を伝える連絡帳の作成や保護者への情報共有など多岐にわたる業務を抱え、業務負荷の軽減と保育の質向上は喫緊の課題となっているという。
同社ではこれらの課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)実現に向けたITの計画策定から、機器の選定、導入、運用、保守、教育までをトータルで支援するまかせてIT DXシリーズに幼稚園・保育園ソリューションを追加。
新ソリューションの概要
新ソリューションは、幼稚園・保育園事業者の安全対策強化と業務効率化におけるIT機器の選定、導入、運用、保守までをトータルで支援するサービス。
具体的には、ネットワークカメラシステムの映像を用いた保育の様子や転倒・ケガなどの正確な状況把握、GPSを利用した「こども見守りソリューション」による子どもの置き去りや見失いなどのトラブル抑止により、先生だけでなく子どもを預ける保護者にも安心・安全を提供する幼稚園・保育園の運営を実現するという。
また、幼稚園・保育園専用の業務支援クラウドシステムの活用を選定から支援することで園児管理や保育記録、保護者との連絡など多岐にわたる事務業務の効率化を実現するほか、園に合わせて最適なIT基盤(パソコン、タブレット、ネットワークインフラ、セキュリティ)の選定・導入を支援。
さらに、導入済みのIT機器の運用方法やトラブル発生時の障害切り分けを行い、保育業務に専念できる環境づくりの実現すし、お問合せはキヤノンS&Sカスタマーサポートセンターで受付し、お困りごとの早期解決を支援するとしている。幼稚園・保育園事業者の課題に合わせて、IT機器の導入に関する国や自治体の補助金・助成金の活用に支援する。