三井不動産と鹿島建設は6月17日、東京都中央区日本橋本町1丁目における新築オフィスビル計画の名称を「日本橋本町M-SQUARE」に決定し、着工したことを発表した。竣工は2025年11月予定。このビルでは緑豊かな屋外広場や開放的な屋上庭園を整備し、環境にも配慮してワーカーが快適に働けるオフィス空間の創出を目指すという。
好アクセスな立地
ビルは東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅から徒歩4分、東京メトロ銀座線・東西線・浅草線「日本橋」駅から徒歩5分、JR総武本線「新日本橋」駅から徒歩6分、東京メトロ日比谷線・浅草線「人形町」駅から徒歩8分と、複数の路線からアクセス可能。日本橋駅からは羽田空港や成田空港へのダイレクトなアクセスも可能だ。
また、計画地は歴史的景観が保全されたエリアとライフサイエンス系企業が集積している先進性のあるエリアを併せ持つ日本橋界隈や、下町情緒あふれる住商混在のまち浜町・人形町エリア、織物問屋街のまち横山町・馬喰町エリアなど、特徴あるエリアに囲まれる。さまざまな「働・食・住」を体験できる。
緑と歴史を感じる空間を創出
ビルは「立体的な緑のデザイン」と「歴史の継承」をテーマとし、外構空間の植栽の立上りの工夫や行灯(あんどん)を用いた照明演出が予定されている。スカイツリーをのぞめる地上約50メートルの屋上には屋上庭園を整備する予定。
これらの屋外の共用空間には高中木や低木地被類の複層的な植栽配置により、緑豊かな空間を実現。仕事の合間の息抜きやランチタイムにおけるリフレッシュなど、オフィスワーカーが快適に過ごせる空間を創出する。
主な施設スペック
オフィス基準階の専有面積は約960平方メートル。ワーキングエリアの他、コミュニケーションエリアや会議室などを含めて効率の良いレイアウトが可能だという。企業のBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策として非常用発電機を設置し、停電時に共用部と専有部に対し72時間電気供給を実施する。
また、オフィスワーカーの健康増進を高める仕掛けとして、屋内階段のスタート地点がエントランスから分かる作りとし、階段の壁面や踊り場の意匠性を向上させて屋内階段の利用を促進する。