プログラミング言語Swiftの開発を進めるswift.orgは、Swiftプロジェクトのための新しいGitHubリポジトリ"The Swift Programming Language "(GitHub.com/swiftlang)を現地時間6月10日に発表した。

既に次期バージョン策定のためのフォーラムを構成するSwift Evolutionが移行しており、今後数週間から数カ月にわたり、

  • コンパイラとコアツール
  • 標準ライブラリとコア API
  • サンプル
  • Swift.org Web サイト
  • 公式クライアント、ドライバー、その他のパッケージ (近日公開予定)
  • などがGitHubのリポジトリへ移行するとしている。従来、SwiftにはApple公式のリポジトリ(GitHub.com/apple/swift)が存在しているが、AppleのSwift CoreメンバーであるTed Kremenek氏はApple独自のエコシステムを超えたSwiftの汎用性を強調しており、より多くのプラットフォームやユースケースにリーチすることでテクノロジー分野全体にSwiftの影響を拡大する狙いがあることを述べている。swift.orgでは、Raspberry Pi Picoなど組み込み領域で動作するEmbedded Swiftのデモンストレーションプロジェクトなども開始しており、2014年の発表から10年を迎えるプログラミング言語の新たな基点を構築する構えだ。