セールスフォース・ジャパンは6月11日、CRM向け対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」(ベータ版)、ハイパースケールのデータプラットフォーム「Salesforce Data Cloud」のData Cloudベクトルデータベースの日本市場において提供開始すると発表した。

「Einstein Copilot」の概要

Einstein Copilotは、SalesforceのあらゆるCRMアプリで利用可能な統合的な対話型AIアシスタント。

ユーザーは自社で保有する信頼できるデータを活用して回答を生成でき、質問への回答、コンテンツの要約、新しいコンテンツの作成、複雑な会話の解釈など、タスクを動的に自動化できる。

Einstein Copilot向けに事前プログラムされた独自の機能であるCopilot Actionsにより、ユーザーはEinstein Copilotを業務に合わせてカスタマイズできる。

これにより、Einstein Copilotはビジネスデータを使用して質問に回答するだけでなく、ユーザーに代わり業務を実行するためのワークフローを自律的に構成し、実行することが可能となる。Copilot ActionsにおいてSalesforceが標準で提供するアクションライブラリとして、Sales Copilot Actions(セールス向け)とService Copilot Actions(カスタマーサービス向け)の提供が開始される。

  • 「Einstein Copilot」の画面イメージ

Data Cloudベクトルデータベースの概要

Data Cloud ベクトルデータベースは、PDF、メール、会話記録などの非構造化データを含むあらゆるビジネスデータと、購入履歴、カスタマーサポートケース、製品在庫などの構造化データを統合し、生成AIのプロンプト上でグラウンディングして活用できる。

Salesforce Data Cloudで提供が予定されているゼロコピー機能は、実データのコピー作業なし(ゼロETL)で連携し、データ統合ができる。新たに、Amazon Redshift、Databricksが対応可能となる。