眼鏡ブランド「Zoff」のインターメスティック、仮想試着システム導入でCVRは4倍に

眼鏡ブランド「Zoff」を展開するインターメスティックは今年3月、自社サイトに3Dウェブ試着サービスを導入した。ユーザーがカスタマイズした眼鏡をバーチャルで試着し、その記録を見返すことができる。同サービスを利用した顧客の転換率(CVR)は、未利用の顧客と比較して約4倍となった。

ARや仮想ミラーのプラットフォームを開発・提供するAuglioとリアルタイム3Dウェブ試着サービス「EASee Zoff Virtual Fitting(イージーゾフバーチャルフィッティング)」を共同開発した。目と目の間の距離を自動で計測し、ユーザーの顔の実寸に近い形で眼鏡やサングラスをバーチャル試着し、その姿を記録できる。Zoffのスタッフが眼鏡の着用画像を投稿する「Zoffスタッフコレクション」のスタイリング画像から試着する眼鏡を選択することも可能だ。

▲ECサイト上でリアルな試着ができる

フレームは約1600種、カラーレンズは28種以上をそろえており、実店舗で好みの全てのパターンを試着することは難しい。眼鏡を外すと自分の試着姿が見えなくなってしまう顧客も多いが、同機能であれば自宅で手軽に眼鏡を試着し、その姿を見比べることもできる。

同機能の手応えについて、「ECサイトでの購買を後押しする効果があった。自分に似合う眼鏡やサングラスの目星を付け、店舗に足を運んで実物を確認して購入する流れもできていると思う。SNS上でもポジティブな驚きの声を多く頂いた」(マーケティング部/デジタルマーケティング部 部長 井戸喜貴氏)と話した。

今後もレンズの表現やECサイト内の導線などをさらに改善したい考えだ。

「現在は第1フェーズと考えている。PD(瞳孔間距離)の計測といった挙動や精度を向上し、よりスムーズで感動的な顧客体験を追求していきたい」(同)と意気込んだ。