副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)を運営するパーソルイノベーションのlotsful Companyは5月29日、新卒および第二新卒者を対象に副業実態調査を実施した結果を公表した。調査には20代で新卒入社3年以内の会社員667人が参加した。
新卒・第二新卒の副業探しは「インターネット検索」「SNS」が上位
就職してから現在までの副業経験について聞くと、「副業をしたことがない」人が56.5%、「副業をしたことがある」人は43.5%だった。副業経験がある人に、副業をどのように探したかを聞いたところ、1位は「インターネット検索」(36.8%)、2位は「SNS」(36.1%)、3位は「知人・友人からの紹介」(22.9%)となった。デジタルネイティブ世代らしい回答だとも言えよう。
長期インターン経験者はキャリアや起業準備などを理由に副業
副業経験がある人に、副業を実施した理由について聞くと、1位は「自由に使えるお金を増やしたいため」(27.1%)、2位は「副業をすることに興味を持ったため」(19.5%)、3位は「自身の将来のキャリアに関して考えたため」(17.3%)だった。経済的な理由で副業を実施している人が多いものの、自身のキャリアアップを意識している若手社会人も一定数いるという。
学生時代のインターン経験の有無で結果を分けると、インターン経験者の方が経済的な理由での副業実施割合が低く、特に長期のインターンを経験した人は自身のキャリアや起業準備などの理由の比率が高い傾向が見られた。
副業を行わない理由トップは「所属企業が副業を禁止しているから」
新卒・第二新卒のうち副業経験がない人に、副業を実施しなかった理由を聞くと、1位は「所属企業が副業を禁止しているため」(26.7%)だった。2位は「特に理由はない」(20.0%)、3位は「本業が忙しいため」(17.1%)。まだ副業を禁止している企業が多いことがうかがえる。
副業による平均月収は半数以上が15万円未満
新卒・第二新卒のうち、副業経験のある人が副業で得た月間の平均収入は、5万円未満が24.1%、5万円以上10万円未満が13.5%、10万円以上15万円未満が20.3%だった。副業では過半数の人が平均月間収入15万円未満となった。
6割の新卒・第二新卒者が「副業を行いたい」
新卒・第二新卒者に副業意向について聞いたところ、「副業を行いたい」との回答は58.3%だった。どのような副業を行いたいかについて聞くと、1位「アンケート・データ入力」(16.6%)、2位「スキマバイト」(13.5%)、3位「株式、不動産などの投資」(13.2%)となった。
副業経験者の80%以上が現職に満足している
新卒・第二新卒者に「現在所属する企業での業務に満足しているか」を聞くと、「非常に満足している」との回答は11.6%、「やや満足している」との回答は46.5%だった。「どちらでもない」は25.5%、「あまり満足していない」は10.1%、「まったく満足していない」は6.2%だった。副業との関連を見てみると、副業経験がある人の80.4%が所属企業での業務に満足していたという。
また、学生時代のインターン経験と副業の関連を見ると、学生時代に長期インターンを経験した人の86.3%が副業経験があると回答しており、インターン未経験者と比べてインターン経験者の方が副業に積極的であることも明らかになった。