Googleはこのほど、「Home APIs: Enabling all developers to build for the home - Google Developers Blog」において、AndroidおよびiOSの両方で利用可能なAPIである「Home API」を発表した。アプリ開発者はこのAPIを利用することで6億台以上のデバイス、GoogleのハブとMatterインフラ、Googleの自動化エンジンにアクセス可能になると紹介している。

  • Home APIs: Enabling all developers to build for the home - Google Developers Blog

    Home APIs: Enabling all developers to build for the home - Google Developers Blog

GoogleのHome APIがもたらすスマートホームの未来

Home APIを扱う上で知っておくべき重要なポイントが5つ挙げられている。それは次のとおり。

開発者は誰でも、Google Homeで動作するエクスペリエンスを構築可能になる

Home APIを利用すれば、AndroidとiOSの両方でユーザーに差別化された体験を提供できる

アプリから6億台の接続デバイスにアクセスできる

新しいDevice APIおよびStructure APIを使うことで6億台以上のデバイスにアクセスが可能となる。すでにGoogle Homeに接続されているMatter対応電球やNest Learning Thermostatなどのデバイスを制御・管理できる。また新しいCommissioning APIにより、HomeアプリやAndroidのFast Pairで直接Matterデバイスをセットアップできる

Google独自のインテリジェンスで自動化

新しいAutomation APIを使用することでGoogle Homeの新しい自動化エンジンとインテリジェントなシグナルを使って、アプリでホームオートメーションを作成・管理できる。この自動化は、モーションセンサーからのイベントやデバイス信号によってトリガーされ、例えば玄関の鍵が開けられたときに照明を点灯させるなど、さまざまな動作を制御できる

Google Homeのハブをテレビに拡張

2024年後半にハブをアップグレードし、Homeランタイムを導入する予定。Google TVを搭載したChromecastやAndroid 14以降を実行するGoogle TVを搭載した一部のパネルテレビ、対象となるLGブランドのテレビなど、他のデバイスもGoogle Home用のハブとなる

多彩なアプリによる楽しい新体験

照明、セキュリティ、自動車、エネルギー、エンターテインメントなど幅広いブランドと協力し、スマートホームの利便性を高めるシームレスなスマートホーム体験を構築している

Googleはアプリ開発者向けにHome APIへのアクセス待ちリストを公開しており、Home APIで開発されたアプリは、2024年の秋頃からPlay StoreやApp Storeに登場予定であることを伝えている。