「なた豆茶」などをECで販売するこやま園は2017年、なた豆を使ったペット用ガムの販売を開始した。「なた豆茶」を購入していた同社の顧客が、水の代わりになた豆茶をペットにあげたところ、口臭が改善されたことがきっかけだという。
同商品は、犬用と猫用の2種類を販売している。なた豆は、腎臓ケアにも効果があり、腎臓に疾患を抱えやすい猫用のほうが人気だという。「お茶を原料にしたペット用ガムという珍しい商品だったこともあり、発売当初はあまり売れなかった。2022年ころから徐々に注目されるようになった」(小山海専務取締役)と話す。
2023年からは、ペット用品の展示会である「インターペット」への出展を開始した。「2023年の出展は私一人で行ったこともあり、手が回らないほどだった。2024年は3人体制で対応できたため、『なた豆茶』の試飲などを通して、商品の良さを知ってもらうことができたと思う」(同)と話す。
同商品には、自社栽培した丹波産のなた豆を使用。着色料や保存料などは使用していないという。国産の牛皮のみを使用しており、牛皮の繊維が歯の汚れを落とすのだという。犬用では、超小型犬~小型犬用のSサイズと、中型犬~大型犬用のMサイズを展開している。
「ペット用のガムは、原材料や添加物などに不安を感じる人が多いようだ。当社の商品は、無添加で作っており、牛皮の残留農薬についても、細かくチェックしている。一般的なガムと比べると高価格にはなるが、安心してペットに与えられる商品だと思っている」(同)と話している。