静波パラサーフィンフェスタ2024実行委員会とNTT西日本は5月15日、静波サーフスタジアム(静岡県牧之原市)で5月25日〜26日に開催される「第3回静波パラサーフィンフェスタ」において、NTTSportictが開発したトラッキングカメラを使い、サーフィン競技への適応の実証実験を行うことを発表した。

  • 開発したトラッキングカメラで動画撮影した画像(2024年4月8日、静波サーフスタジアム)

    開発したトラッキングカメラで動画撮影した画像(2024年4月8日、静波サーフスタジアム)

実証実験の概要

今回使用されるトラッキングカメラは、無人での自動撮影に加え、素早いアクションにも俊敏に追尾が可能であるという特徴を持つ。そのことから同カメラを活用して選手が繰り出すダイナミックな技や波の上を滑るスピード感を伝える動画発信を目指し、実際の競技模様の自動追尾撮影を行い、カメラのトラッキング性能・俊敏性などの検証を行う。

同カメラは、競技者を検出し自動で追尾撮影する機能に加え、ミラーの反射を利用した構造を採用。カメラヘッドは固定したままミラーの角度をコントロールすることで、俊敏なパン/チルトを可能にし、競技者の素早い動きに対応するトラッキングを実現したという。

  • 開発したトラッキングカメラ

    開発したトラッキングカメラ

この特性を踏まえ、フィギュアスケートをはじめ、スケートボードやBMXなど高さや速さを追求したアーバンスポーツなど、開発したトラッキングカメラの特性にマッチした競技をはじめ多方面での活用を模索していく考え。

なお、今回撮影した映像は静波パラサーフィン実行委員会へ提供し、配信映像の一部として活用するとともに、NTTSportictホームページなどにおいても映像を一部掲載する予定。

  • 構造・仕組み(左:トラッキングカメラの構造、右:ミラー拡大写真)

    構造・仕組み(左:トラッキングカメラの構造、右:ミラー拡大写真)

開発したトラッキングカメラの主な仕様は、NDI出力、出力フォーマットはフルHD(1920x1080)30-120fps、レンズ焦点距離は450mm(35mm判換算)、STADIUM TUBE マイページと連動し、スマートフォンやPCで撮影映像を管理可能。