インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月15日、ネットワーク機器を遠隔で一元的に制御・管理できるサービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」における新たなサービスプラン「プリセット」の提供を開始した。

  • 設定情報確認画面では、サービスアダプタの情報や稼働状況、グラフが参照可能。また、動作中の機能のステータス情報を取得するなど各種オペレーションを実行可能

    設定情報確認画面では、サービスアダプタの情報や稼働状況、グラフが参照可能。また、動作中の機能のステータス情報を取得するなど各種オペレーションを実行可能

同プランは、「インターネットゲートウェイルータ」、「リモートアクセスルータ」、「PPPoE終端用ルータ」の3パターンの用途について、コンフィグ作成が不要となる専用ユーザインタフェースおよびサービスアダプタの一元管理機能を提供するもの。

プロバイダサービスの接続およびインタフェースの設定等を事前に登録した状態でサービスを提供するため、 必要な情報を入力するだけでサービスの導入が可能。これにより、専任のネットワーク担当者がいなくても容易に導入でき、さらに初期設定等の作業工数を大幅に削減できるとしている。

また、通信の不具合発生時には、顧客の申告に基づき、NTT東西フレッツ回線などの回線サービスやプロバイダーサービスの障害調査をIIJ側で対応する。また、サービスアダプタのオンサイト保守サービスも無償で提供し、24時間365日、オンサイトでサービスアダプタの交換対応も行うなど、導入後も顧客の運用をIIJがワンストップでサポートする。

  • 設定情報入力画面。直感的なユーザインタフェースでサービスアダプタの設定情報を入力することにより、コンフィグが自動生成される

    設定情報入力画面。直感的なユーザインタフェースでサービスアダプタの設定情報を入力することにより、コンフィグが自動生成される

運用管理は専用UIで行い、トラフィックやサービスアダプタの使用状況(CPU、メモリ)の確認、再起動やファームウェア更新の操作などが可能。また、顧客自身で利用環境に応じて初期設定値の変更や追加登録も可能となっている。

なお、「インターネットゲートウェイルータ」は拠点間VPN通信が不要なシンプルなインターネット接続用途のルータとして利用可能。「リモートアクセスルータ」はインターネットゲートウェイ機能に加えてリモートアクセス環境を提供し、接続方式はL2TP/IPsec機能に対応する。リモートアクセスアカウントおよびパスワードは専用のユーザインタフェースにて登録可能。「PPPoE終端ルータ」はファイアウォール上位のPPPoE回線終端ルータとして提供し、NTT東西のフレッツ回線やアルテリア・ネットワークスの光アクセス回線などに対応する。

対応機種は、SEILアプライアンスシリーズ CA10、SEIL/X4、SA-W2L。提供価格は、初期料金が14,800円/台、月額料金が9,600円/台~。(マネージメントサービス、サービスアダプタのレンタル、およびウルトラセンドバックオプションの利用料金を含む)。