Broadcomに買収されて以来、製品ポートフォリオやライセンス体系が変わり、VMwareのユーザーは悩まされてきた。
例えば、買収完了直後の昨年12月には、VMware vSphere」などの主力製品について、ライセンス販売を終了しサブスクへ全面移行することが発表された。
また、今年1月には、もともとVMwareの親会社だったDellがVMware製品の販売契約を終了した。さらに、VMware ESXi 無償版の提供も終了した。
そして、BroadcomのCEOであるホック・タン氏がこのほど、公式ブログで、「VMware Cloud on AWS が廃止される可能性があるという誤った報告があり、長年サービスを使用してきた顧客に無用の心配を引き起こしている」と前置きをしたうえで、AWSとチャネル パートナーによる「VMware Cloud on AWS」の販売が終了したことを明らかにした。
「VMware Cloud on AWS」は、AWSが提供するクラウドサービス上で、「vSphere(仮想化プラットフォーム」や「VMware Virtual SAN(仮想ストレージ)」、「VMware NSX(仮想ネットワーク)」といったVMware製品をオンデマンドで利用できるサービス。
「VMware Cloud on AWS」では、VMwareユーザーは、オンプレミスと同じ運用をAWS上で実現でき、2016年の発表当時、競合と思われる両社が手を組んだことで大きな注目を集めた。
今回の発表は、AWSからVMware Cloud on AWSを購入したユーザーが、BroadcomまたはBroadcom 認定リセラーと連携してサブスクリプションを更新して、環境を拡張できることを意味する。
AWS から購入したサブスクリプションを持つユーザーには、期間が終了するまでAWSから請求書が発行されるという。