NTT ドコモは3月19日、顧客の同意に基づきスマートフォンに蓄積された生活習慣情報や位置情報などの利用許諾が得られたデータから、個人の幸福度を推定・見える化が可能な「Well-being 推定 AI」を開発したと発表した。
「Well-being 推定 AI」は5月以降、ドコモが提供する自治体向けヘルスケアサービス「健康マイレージ」の機能として提供開始される予定。
「Well-being 推定 AI」の特徴
同社は、顧客の同意に基づき、スマートフォンから取得できる端末利用情報や位置情報、運動等に関する生活習慣情報を活用することで、スマートフォンを普段使いするだけで、住民が意識せずとも身体的・精神的・社会的という3つの観点から Well-being の推定を可能とすることを目指した。
これまで培ったビッグデータ解析技術および機械学習などのAI技術をもとに、生活習慣情報等と「Subjective Well-being Inventory」(SUBI)の回答との関係性を学習させ、「Well-being 推定 AI」の開発を実現した。
SUBIは、Well-being を計測するために用いられる40問のアンケート。
推定結果を「健康マイレージ」アプリ上で毎週提供することで、住民の Well-being に対する意識向上と、自身の生活習慣の振り返りや自主的なセルフケアが期待できるという。
「健康マイレージ」での提供
「健康マイレージ」はスマートフォンを活用した自治体向けヘルスケアサービスで、その機能により意識変動を起こし、行動変容につなげていくことが可能だという。
フレイル推定 AI や今後提供予定の各種推定AIにより、スマートフォンを持ち歩くだけでユーザーの生活習慣を把握し、スコアリングやナッジ理論を生かしたアドバイスにより、意識変容へ導くとしている。