テックタッチは3月19日、大企業に勤務する会社員を対象に実施した、大企業のシステム活用の実態調査の結果を公表した。勤務先で利用している業務システムに対し、79.2%が「不満やストレスを感じたことがある」と回答し、理由として「機能が複雑で使いこなせていない」や「システム化による効果を実感できない」などが上位に挙がった。

  • 勤務先で利用している業務システムに対し、79.2%が「不満やストレスを感じたことがある」と回答

    勤務先で利用している業務システムに対し、79.2%が「不満やストレスを感じたことがある」と回答

同レポートは、2月2日〜5日、従業員数1000人以上の大企業に勤務する会社員422人を対象にインターネット上で実施した「大企業のシステム活用の実態調査」の結果に基づく。

勤務先の「経費精算システム」にストレス

まず、勤務先で利用している業務システムに対し、不満やストレスを感じたことがあるか聞いたところ、「何度もある」が47.0%、「数回程度ある」が29.4%であった。その理由を尋ねると、「機能が複雑で使いこなせていない」が48.4%、「システム化による効果を実感できない」が40.4%、「他のシステムとの連携が難しい」が35.4%という回答となった。 また、利用に不満やストレスを感じたことのあるシステムの種類を聞いたところ「経費精算」が37.9%、「人事労務管理」が33.2%、「Web会議」が21.7%であった。

  • 従業員の体験や生産性を阻害していると感じたことのあるシステムの種類

    従業員の体験や生産性を阻害していると感じたことのあるシステムの種類

勤務先で導入している業務システムに対し、従業員の体験や生産性を阻害していると感じたことがあるか質問したところ、「何度もある」が28.6%、「数回程度ある」が28.7%。そのシステムの種類を聞くと、「経費精算」が38.4%、「人事労務管理」が33.1%、「CRM・SFA(顧客管理・営業支援)」が21.5%であった。

前の質問で「経費精算」と回答した人に具体的なつまずきポイントを尋ねると、「出張や交通費の精算方法が分かりづらい」が66.7%、「入力必須の項目がどれかわからない」が65.6%、「領収書の添付に手間がかかる」が49.5%という回答となった。

「人事労務管理」と回答した人具体的なにつまずきポイントを聞くと、「入力を完了するための手続きやステップが多すぎる」が76.2%、「欲しい機能や必要な操作にたどり着くまでに時間がかかる」が50.0%、「入力が必須な項目がどれかわからない」が47.5%であった。

「CRM・SFA」と回答した人に具体的なつまずきポイントを尋ねると、「細かい入力に時間がかかる」が67.3%、「入力項目が多く入力に時間がかかる」が63.5%、「使いこなすまでに自己学習が必要になる」が48.1%という回答となった。

  • 経費精算システムのつまずきポイントは「出張や交通費の精算方法が分かりづらい」や「入力必須の項目がどれかわからない」など

    経費精算システムのつまずきポイントは「出張や交通費の精算方法が分かりづらい」や「入力必須の項目がどれかわからない」など