日本ヒューレット・パッカード(HPE)は3月14日、アステラス製薬が社内ネットワーク標準化プロジェクトの一環として、使用済みIT資産を再利用する「HPE Asset Upcycling Services」を採用し、カナダ支社でHPEによるIT資産の回収が行われたと発表した。HPE Asset Upcycling Servicesによる使用済みネットワーク機器などの回収・処理は、アステラス製薬のサステナビリティ目標達成に寄与するとのことだ。

今後はアステラス製薬における世界中の支社・支店で適用

アステラス製薬のカナダ支社を皮切りに日本および世界中の支社・支店で回収される、ネットワーク機器、サーバ、PC、スマートフォンなどの数百点におよぶIT資産のセキュアな再利用を含む処理をHPEが担う。

アステラス製薬のために年次で発行される「HPE Circular Economy Report」では、IT資産機器の種類単位で再利用とリサイクル率、それに伴う環境負荷削減の詳細が報告される。

HPE Asset Upcycling Servicesは複数世代にわたる使用済みIT資産を回収し、IT基盤のモダナイゼーション、レガシーシステムと関連ソフトウェアの延命、使用済みテクノロジー機器の価値創出を支援する。メーカーに関わらず、使用済みのネットワーク機器、ストレージ、サーバ、ワークプレイスデバイスを回収し、セキュアな処理と再生を行う。

2023年にHPEは、顧客から420万の使用済みIT資産を預かり、再販(リマーケティング)により得られた収益を顧客に分配することで、新規プロジェクトに対する投資余力の向上を支援した。回収したIT資産の3分の2はサーバとパソコンで、それぞれ86%、94%が再生され、再販された。

HPE Circular Economy Reportでは、機器の種類ごとに再利用率とリサイクル率、それに伴う環境フットプリントの削減について報告し、レポートは日本語を含む10カ国語に対応している。