Veeam Softwareは3月13日、Microsoftとの戦略的パートナーシップを5年間延長することを発表した。新しいリューションの共同開発に向け、Veeamの製品群にMicrosoft CopilotおよびAIサービスの統合を目指すのに加え、「Veeam Data Cloud」から、Microsoft 365およびMicrosoft Azure向けのデータ保護ソリューションをグローバルで提供開始する。

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AI機能追加で共同開発

VeeamとMicrosoftは、長年の技術連携を通じ、サイバーセキュリティ攻撃、システム停止、自然災害に直面しても組織の継続を維持し続けるための機能を開発するという。Veeam のバックアップおよびリカバリ機能とMicrosoft のイノベーションとスケールの広さを組み合わせることで、ユーザーはサイバーレジリエンシーを確保することができるとしている。

VeeamとMicrosoftとの戦略的パートナーシップにより、AI機能追加を共同開発し、Microsoft Copilot統合によるデータの自動分析、AIによる費用対効果の改善、より簡単なデータの可視化を、Veeam のバックアップおよびリカバリ製品へ導入する。また、Microsoft 365 Backup Storage の最新API統合サポートにより、Veeam Backup for Microsoft 365におけるバックアップとリストアの高速化を実現するとしている。

また、Microsoft 365およびMicrosoft Azureのユーザー向けに Veeam の保護およびリカバリ機能を共同販売するGo-to-marketを推進するほか、Microsoft Azure向けの新しいVeeamバックアップおよびリカバリ機能を提供する。さらに、オンプレミスのユーザーのAzure上でホストされる Veeam Data Cloudへの移行を促進するほか、Kasten by VeeamによるAzure Kubernetesサービスへの移行と保護を提供するという。

Microsoftのデータを単一のWebコンソールで統合的に保護

VeeamはMicrosoft 365およびMicrosoft Azureデータの保護とリカバリを支援する機能として、アクセス制御され、かつ、論理的にエアギャップされたイミュータブルバックアップにより、Microsoft 365アプリとデータをサイバー脅威から保護するほか、迅速なリカバリ機能によりどこからでもリストアでき、高度なモニタリングとレポート機能を提供。MicrosoftがホストするIaaS、PaaS、SaaSのデータを単一のWebコンソールで統合的に保護する。さらに、数分以内でデータ保護を開始し、50以上のリカバリオプションを提供するほか、圧縮バックアップをAzure Blob Storageに保存してコストを最適化し、総所有コスト(TCO)を削減するとしている。

Microsoftのエグゼクティブ・バイスプレジデントおよびチーフ・コマーシャルオフィサーであるジャドソン・アルソフ氏は、次のように述べている。「企業がクラウド移行や生成 AI 機能の導入を進める中、お客様のデータを保護することが当社の最優先事項であることに変わりはありません。Veeam とともに、私たちはこれまでも何百万人ものユーザーがMicrosoft 365 および Microsoft Azure でビジネスデータを完全に保護できるよう支援しています。Microsoft の Copilot および Azure を Veeam のデータ保護ソリューションと組み合わせることで、我々のパートナーシップをさらに強化し、お客様のデータ資産のバックアップ、保護、リカバリをこれまで以上に迅速かつ効率的に支援できるようになることを嬉しく思います」