2023年より複数回の解雇を断行しているGoogleだが、ストを行った契約社員40人以上を解雇するという。労働者組合(労組)のAlphabet Workers Union-CWAが発表した。
出社できない場合は自主解雇するしか選択肢がない
Googleが解雇を告げたのは、YouTube Musicチームに属する40人以上の契約社員。YouTube MusicはGoogleが2018年にスタートした音楽サービスで、チームはGoogleが契約するCognizantに雇用され、テキサス州オースティンを拠点に世界8000万人の加入者にコンテンツ配信を担当している。
解雇を告げられた契約社員は2023年2月、Googleのオフィス復帰ポリシーを変更するようにストライキを行っていた。これは、AlphabetおよびGoogle初のストだという。
Alphabet Workers Union-CWAによると、YouTube Musicは10億ドル規模のプラットフォームであるにもかかわらず、労働者はリモートで働くことを前提に時給19ドルで雇用されているとのこと。
オフィス勤務はコストがかかるが、出社できない場合は自主解雇するしか選択肢がないとしている。全米労働関係委員会(NLRB)は2023年4月、GoogleとCognizantが労働者の共同使用者であり、Googleは直接交渉する義務があるとしていた。
The Vergeに対して、Googleの広報担当は人員削減の決定はCognizantにあるとし、「全米のサプライヤーとの契約は自然な期限で終了する」と述べているという。