三菱電機は2月29日、セキュアリモートアクセス・運用管理ソリューションを開発・販売するDispel LLCとOT(Operational Technology:制御運用技術)セキュリティ事業拡大に向けマーケティングおよび技術開発の協業契約を締結したことを発表した。

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協業契約締結の狙い

三菱電機は、FA制御システム機器(FA機器)のトップサプライヤーであるとともに、アセスメント・コンサルティングから対策・運用までのサービスを一貫して提供する「ワンストップOTセキュリティーソリューション」を提供しており、OTセキュリティにおいては、通信ネットワークの安全性に加え、OT資産へのアクセス制御やトレーサビリティにより通信を正しく管理できることが重要であると考えているという。

一方のDispelは、米国のセキュリティベンダーで、北米を中心に電力・上下水道などの社会インフラや金融・研究機関など含むさまざまな重要施設に対し、セキュアなリモートアクセスサービスを提供している。また、「いつ・誰が・どこに」のアクセス制御やログ・録画によるトレーサビリティ確保の技術を保有しており、従来のVPN(Virtual Private Network)よりもきめ細かな管理を、安全かつ簡単に実現している。

協業により「ゼロトラスト リモートアクセスサービス」を提供

今回の協業契約の締結により、三菱電機が提供するFA機器・OTセキュリティソリューションと、Dispelが提供するセキュアなリモートアクセス技術とを連携させ、製造現場側で装置メーカーからのリモートアクセスを監視・制御・検証する「ゼロトラスト リモートアクセスサービス」を提供するという。

三菱電機は、設計・立上げから製造、運用・保守までのものづくりデータを活用したデジタルマニュファクチャリングの実現を加速し、循環型 デジタル・エンジニアリング事業を強化したい考え。