富士通は2月26日、Celonisとの戦略的グローバルパートナーシップを拡大する契約を1月30日に締結していたことを明らかにし、同社のプロセスマイニングの技術を活用した社内実践ノウハウなどに基づくコンサルティングサービスを2024年4月より提供開始することを発表した。
プロセスマイニングとは
プロセスマイニングとは、企業のさまざまなシステムのイベントログを取得し分析することで、業務プロセスの現状と課題を可視化してAIや自動化などを用いた改善に活用する技術。近年は多くの企業で業務プロセスが複雑化しており、DX(デジタルトランスフォーメーション)実現のために業務プロセスを可視化し効率化する重要性が高まっている。
戦略的グローバルパートナーシップを拡大
両社は2020年12月に日本市場におけるDXの強化に向けパートナー契約を締結。サステナブルな世界の実現を目指す「Fujitsu Uvance」の「Digital Shifts」において、Celonisの日本におけるリセール&デリバリーパートナーとして製造、通信、金融、リテールなど約30社のDXを支援してきたという。
今回、両社はパートナーシップをさらに拡大させることで、グローバルでのサービス提供に向けた体制拡充を図る。サービス拠点を北米、欧州、APAC(アジア太平洋)の各リージョンに設けるほか、グローバルデリバリー拠点を構築する予定。
複数の国や地域にまたがりビジネス展開する企業のグローバルな業務プロセスについて、End To Endで可視化し分析、業務改善を支援するコンサルティングサービス4月からグローバルに提供する。
富士通はCelonisのソリューションに関する高度な技術や専門性を持つ人材を含めた「Digital Shifts」に関わるテクノロジーコンサルタントの育成に取り組み、2024年度末までにグローバルで150人体制の構築を目指すとしている。