日立製作所傘下の日立エナジーは2月26日、3000万ユーロ(約48億8266万円)超を投じ、ドイツのバート・ホンネフの変圧器工場を増強すると発表した。同工場の作業面積は1万5000平方メートル超まで拡大するとともに、製造プロセスの強化も行う。最大100名の新規雇用も創出するとのことだ。

  • ドイツのバート・ホンネフの工場 提供:日立エナジー

    ドイツのバート・ホンネフの工場 提供:日立エナジー

バート・ホンネフの工場は日立エナジーの主要な製造拠点の一つで1906年から稼働している。今回の投資は欧州におけるクリーンエネルギーへの転換を支える変圧器の需要増加に対応するために実施するもので、2026年に完了する予定だ。

日立エナジーは。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に4万人以上の従業員を抱えている。140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有している。

同社は2023年、スウェーデンにおける製造能力を拡大させ、今後2年で約2000人の新規雇用を創出することを発表。さらに同年、スペインの電力変換・制御ソリューションサプライヤーであるeksエナジーと、イタリアのモビリティ・産業向け電力機器メーカーであるコエットの買収も実施した。

日立エナジーの変圧器ビジネスユニット担当役員のブルーノ・メレス氏は、「電力はエネルギーシステム全体の屋台骨となるもの。2050年の世界の電力システムには、2020年と比較して、約4倍の発電容量と最大3倍の送電容量が必要だ」と、工場増強の重要性を述べている。