OpenAIのCEO、Sam Altman(サム・アルトマン)氏が半導体の不足という課題解決に乗り出すようだ。半導体の製造能力を高めるために、投資を集めているという。調達額は5兆~7兆ドルという大規模なものになる可能性もありそうだ。

TSMCと話し合いか?

AIでは大規模な処理が必要となり、チップ不足の問題が指摘されてきた。今回のアルトマン氏の動きは、それに対応する動きとなる。

これによると、OpenAI、投資家、半導体企業、電力事業者などが集まってチップファウンドリ(工場)を立ち上げ、半導体の製造能力の改善を図る計画で、台湾の大手TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing)とも話をしているとのこと。

アルトマン氏はTSMCに対し、今後数年で十以上の工場を立ち上げたいと伝えているという。プロジェクトに必要な金額は5兆~7兆ドルと情報筋はWall Street Journalに話している。

報道によると、アルトマン氏はすでに投資家に話をしており、その中にはアラブ首長国連邦(UAE)、ソフトバンクの孫正義氏などが含まれるという。

半導体の売り上げは2023年は5270億ドル、2030年まで年1兆ドルに達すると予想されていることを考慮すると、アルトマン氏が集めようとする金額は大規模なものと言える。