大鵬薬品工業(以下、大鵬薬品)とNTTデータは1月22日、大鵬薬品が新たに開発した、がんを中心とした治療と仕事の両立に関する教育用ポータルサイト「アリルジュ」について、NTTデータの企業向けクラウド型健康管理システム「Health Data Bank(ヘルスデータバンク)」の導入企業向けに販売開始することを発表した。

大鵬薬品ががん患者と家族を支援

医療の進歩などにより、がんは長く付き合う病気になりつつあり、生涯のうちに約2人に1人ががんにかかると推計されている。国内では年間約100万人が新たにがんと診断されているが、そのうち約3割が就労世代(20~64歳)だ。

大鵬薬品はこれまで抗がん剤を50年以上開発・提供してきた企業として、がんの治療と仕事の両立も支援している。その経験やノウハウを提供し、がん患者とその家族のかけがえのない「いつも」が「いつまでも」続くように寄り添いたいという思いから、アリルジュを開発したという。

がんの治療と仕事の両立を支援する「アリルジュ」

アリルジュでは、がんの治療と仕事を本人が両立するためのポイントだけでなく、人事担当者・上司・同僚などがどのように支援すると良いかを学べる教育用ポータルサイト。NTTデータのヘルスデータバンクを通じて提供される。

がんなどの病気にかかった社員に対しては、仕事を継続するために必要となるポイントをシーンごとに動画で解説し、患者本人がすることのチェックリストや利用可能な支援制度、および支援機関などを伝える。

また、上司としてすべきことのチェックリストや、同僚向けにもシーンごとの支援ポイント解説動画なども提供し、職場全体で患者の治療と仕事をサポートする環境を構築する。がん以外のメンタルヘルスを含むさまざまな病気に関する支援のポイントなども提供するとのことだ。