韓国ファッションEC「nugu」、2023年度のGMV50億円を達成 2024年はオフライン連携も計画

medicarelabsは1月16日、日本のZ世代をターゲットに、トレンディーな商品とブランドを集めたEコマースプラットフォーム「nugu」において2023年の事業成果と2024年の事業計画を公開した。2023年は、GMV(取引総額)が50億円を達成し、オープンから3周年を迎えても衰えない勢いを証明。2024年は、オフラインの実店舗との連携を計画するほか、韓国市場への進出も視野に入れている。

medicarelabsの運営する「nugu」は、日本のZ世代がターゲットのEコマースプラットフォーム。インフルエンサーマーケティングをベースに、ファッションとコスメ、ライフなど様々なカテゴリーの商品を販売し、トレンディーな商品とブランドを集め、事業を拡大し続けている。

このほど、2023年の事業成果と2024年の事業計画を公開した。2023年のGMV(取引総額)は50億円を達成。これは2022年の25億円から100%成長を遂げた結果である。2023年12月の売上額も4億円に上り、オープンから3周年を迎えてもまだ衰えない勢いを証明した。

2023年は、「nugu」の新しい試みが複数実現した。主に日本国内と韓国に限られていた商品の紹介撮影がその他の海外まで拡大し、企画イベントとして実現に至った。これにより顧客の印象に残るコンテンツを生産することができ、数多い同業界内でも差別化を図っている。

オフラインの実店舗オープンも2023年の大きな変化の1つだ。9月にオープンした「新宿ルミネエスト」の「nugu」オフライン店舗は、オープン初日から建物の外まで長蛇の列をなし、5カ月目の1月現在まで好調を見せている。さらに「nugu」では、大阪でオフライン店舗2号店のオープンを予定している。

2022年まではインフルエンサーブランドに注力していたのに対し、2023年からは日本のブランドの入店にも力を入れているのも。「DISCOAT」や「ADAM ET ROPÉ」とのコラボイベントでは、「nugu」のインフルエンサーを起用し、商品着用写真からPR動画の撮影までを実施した。

2024年からはこれに加え、オフラインの実店舗との連携も計画している。日本の市場だけでなく、韓国のオンライン・オフライン市場への進出も視野に入れており、日本ブランドのためのさらに多角的な戦略を構想している。

「nugu」の運営会社MEDICARELABSの親会社であるMEDIQUITOUSは、30億円以上の投資を誘致中であり、韓国でも「nugu」の成長が注目されている。「nugu」の成長について理事のパク・ハミン氏は、「日本のインフルエンサーとコマースの生態系が『nugu』によってさらに成熟し、成長していることをとても嬉しく思っている。今年は日本のブランドも『nugu』でZ世代により愛されるように入店とマーケティング事業を強化し、日本ブランドが韓国のオンライン・オフライン市場に進出できるよう手助けをしたい。韓国新世界グループの系列であるCVCから『nugu』への投資も決まっている。新世界系列の様々な流通チャネルへの日本ブランドの進出にも積極的に乗り出したい。ぜひ『nugu』の2024年に注目してほしい」とコメントした。