電通デジタルは1月18日、グローバル・ビジネスをリードするというCoE(Center of Excellence)組織である「Dentsu Digital Global Center」(DDGC)を、2024年1月に新設したと発表した。国内マーケットをターゲットとする外資系グローバル企業や、グローバル・マーケットへの拡大を目指す日本企業に対して、同社の持つ全てのケイパビリティを基に包括的なサービスとして提供し、デジタル・ビジネスの拡大および成長機会の発掘を一貫して支援するという。

  • DDGCのロゴ

「Dentsu Digital Global Center(DDGC)」の概要

DDGCは、グローバル・プロジェクトへの経験を持つ150人以上のデジタル・ビジネスの専門家からなるプロフェッショナル集団とのこと。

  • DDGCのシニア・マネジメント

計10か国以上のバックグラウンドを持つメンバーが在籍し、多様性に富んだチーム編成の下で、広告・メディア、データ&テクノロジー、CXM(顧客体験マネジメント)、事業変革、クリエイティブなど同社が持つ全てのデジタル・ビジネスの専門性と知見を使用したサービスを、マルチリンガルで提供するという。

これにより、一部のビジネス領域に限定せず、包括的で一貫したグローバス・ビジネス支援を実現するとしている。

同組織が提供サービスの例として、外資系企業に対する日本マーケット展開支援では、日本の生活者インサイトに沿ったメディア・プランニング、CRM(顧客関係管理)やロイヤリティ・プログラムなどの顧客コミュニケーション設計、WebサイトやD2C(Direct to Consumer)の構築・運用を挙げる。

日本企業のグローバル・マーケット展開支援では、海外のマーケット進出における市場進出戦略(Go to Market)支援、グローバルWebサイトやD2Cの構築・運用、グローバルのプラットフォーム開発やガバナンス策定、メディア・プラットフォームを用いた海外マーケットにおけるメディア・プランニングを挙げている。

  • 電通デジタルの杉浦友彦氏とマークルのPete Stein氏

米Merkleの日本拠点としての役割も

同組織はさらに、電通グループの海外事業において世界50か国、1万6000人の規模でCXM領域を中心的に担うという米Merkleの日本拠点としての役割を持つとのこと。

同社を始めとする電通グループの海外ネットワークと連携し、各拠点の持つソリューションの利用や、現地マーケットに最適なサービスを提供可能なチームをプロジェクトごとに組成することで、同組織を通じて日本からグローバル・プロジェクトを推進するとしている。